【名寄】よろーなでレンタサイクルを借りてみた 前編
よく「北海道でレンタカーを借りずに観光をすることは致命的である」と耳にするが、私は3割くらいは間違っていると思う。
(7割はホント。絶対あった方が楽)
1人旅だということもあり、車を使うと金銭的にキツイので18きっぷを使って移動しているのだが、やはり電車が少なすぎる。何か別の移動手段も欲しいところだ。
お手軽移動手段......…………自転車!
名寄市では、名寄駅から徒歩1分のところにある「駅前交流プラザ『よろーな』」でレンタサイクルの貸し出しを行っている。
今回は、よろーなのレンタサイクルの紹介と私が実際に行ったルートを紹介しよう。
レンタルサイクルの詳細
よろーなで貸し出している自転車の種類は、
- ママチャリ 1日300円
- 電動自転車 1日500円
- スポーツサイクル 1日1500円
の3つ。
これにヘルメットと鍵が無料で借りられる。
利用時間は9:00~17:00。最終貸し出しは16:00
返却の遅延は、1時間につき100円の追加料金がかかる。
日をまたぐ貸し出しについては要相談とのこと。
個人的には、宗谷本線の日進駅~風連駅の間に目的地があるのならママチャリor電動でいいと思う。
名寄市街は、坂が少なく走りやすいためだ。
一方で、智恵文・美深方面や朱鞠内湖へは、スポーツサイクルの方をオススメする。
日進~智恵文の途中に峠があり、まあまあ登る必要がある。
スポーツタイプだと心強い。
ちなみにスポーツタイプは、クロスかロードかを選択できる。
料金に差はない。
私は、ロードに乗ったが、きちんと整備されていて快適だった。
是非ご参考に。名寄市のHP↓
私のサイクリングルート
私は、名寄~美深で宗谷本線の秘境駅を中心にを訪れた。
朝9時半によろーなを出発。駅前通りを北に進み、名寄川を渡ると名寄市街を離れる。
車どおりが少ない広い道をで名寄駅から一つ隣の日進駅へ
大体15分くらいで日進駅に到着。
駅前には現在は休業中だが、ゲストハウスがあった。
その後、智恵文駅方面へ移動を開始。
基本的には森の中。
少しすると、天塩川を渡る。
どうやら私が訪れたときは雨量がかなり少なかったらしく、水位が低かったようだ。
天塩川の語源は、アイヌ語の「テッシオペッ」
簗のような岩が多い川という意味である。
この岩は確かに簗と言われれば簗に見えてきたかも
天塩川を渡るとまた畑を突っ切る道になる。
智恵文市街の交差点を右に曲がると智恵文の駅前通りにつながる。
ただ、交差点から智恵文駅までは2.5km。地味に遠いね
もう一回天塩川を渡ると、、、
智恵文駅に到着!
中は、こんな感じ。
正直、奥のトイレ(?)の臭いに一瞬KOさせられた。笑
名寄方面を望む。
写真はないけど、後日電車で通ったときに智恵文から高校生が何人か乗り込んできた時は驚いた。
智恵文の駅前通りを左に向かうと2021年3月に廃駅となった北星駅跡へ行くことが出来る。
おおよそ2km。場所は智恵文より名寄側であるが、陸路で行くには橋がないため、智恵文を経由しなくてはいけない。
北星駅跡。ホームはもう残っていない。
北星駅舎。
いつ倒壊してもおかしくなさそうなので中に入ることはやめておくのが賢明だろう。
北星駅前、一応家は数軒あるようだ。
その後美深方面へ進んでいくのだが、その様子は後編で。
和寒って何があるんだろう??北海道・宗谷本線途中下車の旅
宗谷本線。北海道第2の都市旭川から北の果て稚内までの約200kmをつないでいる。
ただ、多くの人は、この2つの都市以外の沿線の町を知っているのかな。
特急電車でただただ通り過ぎる景色を見るのも楽しいけど、やっぱり実際に降り立ってみたい、と思って立ち寄ることにした。
今回は和寒。
和寒は、旭川から特急で30分くらいの小さな町。
和寒の駅舎 無人駅だった。
読み方は「わっさむ」わさむではない。
北海道の地名は難しいね
駅を出ると、大通りがとスーパー・コンビニが数軒見える。
そこからもう一本入るともうほとんど車は通ってなく、子供の遊び場と化している。
町中をゆったりと散歩していると、ある一軒の食堂を見つけた。よこやま食堂だ。
店内に入ってみると、少しのカウンター席とテーブル席があり最大で20人ほどは入れそうな広さの店だった。
私は、迷わずカウンター席に座りお品書きを見る。
何か北海道らしいものを求めていたから、ザンギ定食を注文した。
店主のおばさんは、カウンターのすぐ前のキッチンで調理を始めた。10分くらいでザンギ定食は出来上がった。
揚げたてのザンギはサクサクジューシーで食べ応えがある。
セットにはザンギのほかにミートソーススパゲッティ、キャベツ、ごはん味噌汁がついてくる。(味噌汁はなぜか撮り忘れてた)
750円でおなか一杯になった。
店主と話していたら時間が思った以上に経っていて、見事に電車を一本逃したので次の電車が来るまで約1時間半、もう少し町を歩くことにした。
まずは、よこやま食堂で勧められた汽車を見に行くことにしよう。
和寒小学校の脇を通り過ぎて1~2 分歩くと蒸気機関車が見えてくる。
よこやま食堂の店主によると、昔はこの車両が当たり前に鉄路を走っていたらしい。ディーゼルカーが走っていることが当たり前の時代で育った私からすれば、何とも不思議な気分になる。
その後、踏切で線路を横断し、町の東側へ。中心街は西側に集中しているため、このように駅徒歩1分でそば畑が広がる。
とりあえず、さっきまでいた駅の西側へ戻るために駅に向かう。
これが駅の東側にある西側への連絡口。
陸橋から和寒駅を見てみる。西と東の差がよくわかる。
夏でも雪かきの道具が置いてあるんだね。
電車の時間まではまだ少し時間があったから、西側の町の外れまで行ってみることに。
こっちも最短徒歩10分程度で街の外れまで行くことが出来る。
こちら側には田んぼも広がっている。
町の主要道路。この辺りは、車どおりが途切れることはそこまで多くないように感じられる。
どうやら和寒の名産はかぼちゃであるようだ。
そういえば、よこやま食堂の店主は、自宅の玄関を開けたらかぼちゃが置いてあるなんて話をしていたなとふと思い出した。
個人的にこのような話を聞くときは、ニンジンとかネギが多いイメージだったからかぼちゃが置かれているという話は新鮮だった。
そんな感じで町歩きをして和寒駅に戻ってきた。
滞在時間わずか2時間半。長くはないかもしれないが名前しか知らなかった町を少し知れた気がした。
今度は冬に来てみたいな、と思いながら私は北へ向けて出発した。